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文献概要
今月の主題 消化性潰瘍とその周辺 消化性潰瘍の成因
プロスタグランディン
著者: 寺野彰1 平石秀幸1 太田慎一1
所属機関: 1東京大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.406 - P.407
文献購入ページに移動プロスタグランディン(以下PG)はアラキドン酸の代謝産物であり,1934年,von Eulerによって発見された強力な生理活性物質である.身体のあらゆる組織に分布しており,消化管,特に胃粘膜にPGE2およびPGI2が多量に含まれている.これらのPGには,強力な胃酸分泌抑制作用があることはかなり以前より知られており,抗潰瘍剤としての可能性が期待されていた.
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