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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻3号

1988年03月発行

文献概要

今月の主題 消化性潰瘍とその周辺 消化性潰瘍の治療

薬物療法―ヒスタミンH2受容体拮抗薬

著者: 岡崎幸紀1

所属機関: 1山口大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.434 - P.436

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■H2ブロッカーの特徴
 ヒスタミンH2受容体拮抗薬(以下H2ブロッカー)は,薬理学的には,胃粘膜壁細胞のH2受容体に対し,ヒスタミンと拮抗し,その作用を阻止することにより酸分泌を抑制する.
 この作用は図にみられるように,最初に臨床的に応用されたシメチジンでは,ヒスタミンの構造式にみられるものと同じイミダゾール環の働きが中心となっている.その後開発されたH2ブロッカーでは,必ずしもイミダゾール環を必要としないことが明らかとなり,ラニチジンはフラン環,ファモチジンはチアゾール環,ロキサチジンは3-ピペリジール・メチルフェニール基が,酸分泌抑制の働きをしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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