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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻3号

1988年03月発行

今月の主題 消化性潰瘍とその周辺

消化性潰瘍の治療

薬物療法―粘液分泌・組織修復促進剤

著者: 森賀本幸1

所属機関: 1京都大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.444 - P.446

文献概要

 消化性潰瘍の発生を攻撃因子と粘膜防御因子の対立関係の不均衡でもって説明することは,そこに胃および十二指腸粘膜が正常に保持されて機能していくための条件,すなわち健常な粘膜には攻撃因子である胃酸およびペプシンに抵抗する粘膜防御因子の存在を想定しているものである.その粘膜防御因子(粘膜関門)という概念を構成する諸因子については表のようにまとめることができる1,2)
 それら粘膜防御因子を増強して消化性潰瘍の治療を目指す治療薬剤が,わが国において近年多く開発されている.その開発の背景には,消化性潰瘍のうち胃潰瘍の頻度がわが国において高いこと,その胃潰瘍の病因は粘膜防御機構の破綻ないし減弱として理解されることが多いことなどであろうと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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