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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻3号

1988年03月発行

文献概要

今月の主題 消化性潰瘍とその周辺 消化性潰瘍の管理

ヒスタミンH2受容体拮抗薬使用後の再発

著者: 中村孝司1

所属機関: 1帝京大学・第3内科(市原病院)

ページ範囲:P.462 - P.463

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■再発防止についての考え方の変遷
 ヒスタミンH2受容体拮抗薬(以下H2ブロッカー)の出現する以前から,潰瘍の再発抑制には治癒後も治療を継続することが有効であることは一部で主張されていたが1),維持療法の必要性は一般には必ずしも認識されず,主治医が適当に行うという状況が長く続いていた.しかしH2ブロッカーが登場すると,それまでに比べて潰瘍がきわめてよく治癒する一方,治癒後H2ブロッカーを中止するとその後の再発率が驚くほど高くなることが報告されはじめ1),その対策として維持療法が重要であることが広く認識されるようになって,今日では潰瘍の治癒後直ちに投薬を中止することなく,適切な維持療法を続けることが常識となってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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