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今月の主題 今日の心不全診療 心不全の診断と重症度評価
生化学的検査から
著者: 武藤弘行1
所属機関: 1東京大学医学部第2内科
ページ範囲:P.588 - P.589
文献購入ページに移動 心不全の状態においては,生体諸臓器の組織の酸素需要に応じた血液の拍出が困難となり,これを代償するために循環血液量が増大し,静脈系のうっ血をきたす.心不全における臨床症状は,この心拍出量の低下と静脈系のうっ血の結果生じるものである.生化学的検査における異常値の出現は,主として,肝障害と電解質異常を含めた腎障害によるものであり,循環障害時の肝と腎への影響を生化学的検査からみる.
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