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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻4号

1988年04月発行

今月の主題 今日の心不全診療

薬物治療—適応,使い方,副作用

カテコラミン

著者: 細井勉1 中西成元2

所属機関: 1虎の門病院循環器センター内科 2虎の門病院循環器センター臨床生理検査部

ページ範囲:P.624 - P.625

文献概要

 カテコラミンは心筋収縮力増強作用を有するため,うっ血性心不全に対する治療薬として用いられる.一般に,カテコラミンはβ1作用として心筋収縮力増強作用と心拍数増加作用を,β2作用として末梢血管拡張作用を,α作用として末梢血管収縮作用をもつ.ここで,α作用,β1,β2作用の強弱は各種カテコラミン製剤により異なり,また同一薬剤でも投与濃度により異なるため,カテコラミン製剤の使用にあたっては注意を要する.
 従来,カテコラミン製剤として,epinephrine(Epi),norepinephrine(Nor),isoproterenol(Iso)が知られている.しかし,これら薬剤は心拍数増加作用,末梢血管に対する作用,不整脈誘発作用が強いため,その臨床使用は限られている.1970年代になると,dopamine(DOA)の臨床使用が始まり,1975年にはdobutamine(DOB)が発見され,今日,これら2剤は広く用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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