icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina25巻4号

1988年04月発行

文献概要

今月の主題 今日の心不全診療 基礎疾患による治療法の選択

肺性心

著者: 半田俊之介1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部呼吸循環科

ページ範囲:P.660 - P.661

文献購入ページに移動
 肺性心の概念は,呼吸器系の異常による心障害である.慢性的な呼吸器疾患は,程度の差こそあれ時間経過とともに右心負荷を生じ,右室に肥大拡張など代償変化を起こす.代償機転の破綻が心不全である.急性気道感染などを引き金に右心負荷が増悪し,急速に心不全を発症することもある.いずれにせよ,心不全は肺性心の終末像である.心不全を生ずると,予後は数年以内とされる.
 心不全の特徴は,呼吸器疾患の種類により右心負荷の様相が著しく異なることである.原因である肺循環の異常,結果としての右心機能障害両者に配慮する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら