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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻4号

1988年04月発行

文献概要

今月の主題 今日の心不全診療 心不全最近の知見

新しい強心薬

著者: 堀正二1 是恒之宏1 北畠顕1

所属機関: 1大阪大学医学部第1内科

ページ範囲:P.686 - P.688

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 心不全は,心収縮不全に基づく心拍出量低下,種々の代償機転により修飾された末梢循環不全からなる病態である.その治療薬として従来より,①強心薬,②利尿剤,③血管拡張剤が使用されているが,後者の2剤が末梢循環不全の治療を目的としているのに対し,強心薬は心筋に直接作用し,心筋不全の治療を目的とする.
 したがって,強心薬は心不全の原因に対する直接の治療薬であるが,一方,不全心筋に対しさらに負荷を強いることから,必ずしも不全心筋に対する根本的治療法とはいえない.この意味で心不全に対する強心薬治療のあり方にも再考の余地があるが,心ポンプ不全の治療には不可欠の薬剤であり,その役割はきわめて大きい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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