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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻5号

1988年05月発行

今月の主題 肝炎への新しいアプローチ

肝炎理解のために

肝炎ウイルスはどこまで解明されたか

著者: 三田村圭二1

所属機関: 1東京大学医科学研究所・感染症研究部

ページ範囲:P.769 - P.771

文献概要

 肝炎ウイルスのうち,A型肝炎ウイルス,B型肝炎ウイルスが分離同定され,予防の段階に入っている.しかし,なお,解明されなければならない点も多い.B型肝炎ウイルスをヘルパーウイルスとするデルタ肝炎ウイルスも核酸の塩基配列の解明までなされてきている.非A非B型肝炎ウイルスのうち,幸いにしてわが国には現在までのところ存在していない,経口感染で伝播する肝炎ウイルスは,その分離もなされつつある.残された最大の難物である主として血液を介して伝播する非A非B型肝炎ウイルスはなおその姿を現してはこない.しかし,やがてはその分離,同定が多くの人々の努力によりなされるであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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