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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻5号

1988年05月発行

文献概要

今月の主題 肝炎への新しいアプローチ 肝炎理解のために

肝細胞障害はどうして起こるか

著者: 池田有成1 戸田剛太郎1 岡博1

所属機関: 1東京大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.775 - P.777

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 肝細胞の障害機序として,肝炎ウイルスの直接的作用によるという考え方を支持する結果は今までに得られておらず,免疫学的機序による肝細胞障害が考えられるようになった.
 Tリンパ球やマクロファージ,NK細胞などによる肝細胞障害あるいは抗体の関与したADCC(antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity)や免疫複合体による障害などが検討されて来たが,agammaglobulinemiaの患者に慢性肝炎が成立している事実は液性免疫の関与の限界を示している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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