icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina25巻5号

1988年05月発行

文献概要

今月の主題 肝炎への新しいアプローチ 急性肝炎へのアプローチ

急性ウイルス肝炎—慢性化,重症化をいかに予防するか

著者: 田中栄司1 古田精市1

所属機関: 1信州大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.800 - P.802

文献購入ページに移動
 急性ウイルス肝炎は本来self limitingな疾患であり,定型的な経過をとる場合は非常に予後の良い疾患である.しかし,一部の症例ではウイルスの持続感染に伴い慢性化したり,また他の一部の症例では広範な肝細胞壊死に伴い劇症肝炎に移行する症例が見られる.現在の段階では,急性ウイルス肝炎の慢性化および劇症化を確実に予防する方法はないが,これらをあらかじめ予測し,臨床的に対処していくことは重要である.
 本稿では急性ウイルス肝炎の臨床上,常に問題となる慢性化および劇症化について実際的な観点からまとめた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?