icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina25巻5号

1988年05月発行

今月の主題 肝炎への新しいアプローチ

慢性肝炎へのアプローチ

自己免疫性肝炎の診断と治療

著者: 黒木哲夫1 小林絢三1 門奈丈之2 山本祐夫3

所属機関: 1大阪市立大学医学部・第3内科 2大阪市立大学医学部・公衆衛生学 3大阪社会医療センター

ページ範囲:P.838 - P.841

文献概要

 自己免疫性肝炎の概念は,自己肝細胞を標的抗原とした自己免疫性肝障害であり,慢性肝炎のなかでも特異な位置を占める.その定型例がMack-ayら1)により報告されたルポイド肝炎である.MackayらはLE細胞現象陽性でSLEに類似した症状を示す活動性慢性肝炎をルポイド肝炎,SLEに合併する軽度の肝障害をhepatic lupusと命名して,両者を病因的に異なるものとした.さらにMackayらはその病態を広義に解釈し,LE細胞現象陰性であっても自己抗体陽性で,臨床的に自己免疫性肝障害が強く示唆されるものを自己免疫性肝炎として提唱した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら