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今月の主題 肝炎への新しいアプローチ 慢性肝炎へのアプローチ
慢性ウイルス肝炎の治療法の選択
著者: 辻孝夫1
所属機関: 1岡山大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.852 - P.856
文献購入ページに移動 慢性ウイルス肝炎の病因ウイルスとしては,大きく分けてB型肝炎ウイルス(HBV)と非A非B型肝炎ウイルス(HNANBV)の2種類が存在することが知られ,後者は現在,ウイルスマーカーは不明であるが,さらに2種類以上あることが知られている.そして,これら肝炎ウイルスによる肝細胞壊死発生機序についての詳細は不明の点が多いが,B型肝炎を中心に症例の疫学的な追跡調査や実際に治療をした場合の臨床経過は,ほぼその全貌が明らかになり,B型を中心に,最近ではNANB型でも免疫調節剤や抗ウイルス剤が積極的に用いられている.
一方,慢性ウイルス肝炎の病型としても急性から移行したばかりの慢性肝炎初期例からほとんど肝硬変に近い末期例まで幅広く存在することがわかっており,最近では,これら肝炎の治療法も画一的に行われるのではなく,症例の病型別による治療法の選択が問題になってきている.
一方,慢性ウイルス肝炎の病型としても急性から移行したばかりの慢性肝炎初期例からほとんど肝硬変に近い末期例まで幅広く存在することがわかっており,最近では,これら肝炎の治療法も画一的に行われるのではなく,症例の病型別による治療法の選択が問題になってきている.
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