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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻5号

1988年05月発行

講座 胃癌診断・2

胃癌はどこまで救命できるか—X線診断の限界と胃集検方法の改善よりみた救命率

著者: 西澤護1 志賀俊明2

所属機関: 1東京都がん検診センター 2東京都がん検診センター・内科

ページ範囲:P.922 - P.925

文献概要

有病率からみたX線診断の限界
 前号で述べたように,胃集検受診者よりアトランダムに選び出された50歳以上の男女14,720人に対し「間接X線 要精検100% 直接X線 要精検100% 細径パンエンドスコープ」という方式で,結局全例に精密な細径パンエンドスコープを行い,有病率を算出した結果,50歳以上の男性から2.0%,女性から0.89%,早期癌の割合が71%という値が得られた。
 これらの発見された進行癌64例,早期癌160例について,X線フィルムを見直してみると,図1のように間接X線で病変のチェックができるものは進行癌で90%,早期癌で30%,直接X線で病変のチェックできるものは進行癌で95%,早期癌で60%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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