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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻6号

1988年06月発行

文献概要

今月の主題 リウマチとその周辺 治療

ステロイドの使い方

著者: 延永正1

所属機関: 1九州大学生体防御医学研究所内科

ページ範囲:P.988 - P.989

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 副腎皮質ホルモン(ステロイドと略)は慢性関節リウマチ(RA)を含めた膠原病の治療には欠かせない薬剤である.特に全身性エリテマトーデスや皮膚筋炎/多発性筋炎,多発性動脈炎などには第1選択の薬剤であり,必須といってよい.RAに関しては血管炎などを伴った重症例には不可欠であるが,通常のRAには原則として用いるべきでないとされている.確かに使用時には自他覚的な改善をみるが,それを維持するためには副作用を覚悟しなければならないからである.もちろんRAの進行を抑えることもできない.よってRAにはステロイドのメリットはないことになり,原則として用いるべきでないという結論になるわけである.
 しかしその抗炎症作用はやはり強力で,現存する非ステロイド性抗炎症例(NSAID)の効果がもう一つ弱いこともあって,RAにおける使用頻度は必ずしも低くないのが実状である1).以下その使い方について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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