文献詳細
文献概要
今月の主題 リウマチとその周辺 治療
免疫調節剤
著者: 廣瀬俊一1
所属機関: 1順天堂大学医学部内科
ページ範囲:P.990 - P.991
文献購入ページに移動■免疫調節剤とは
免疫調節剤は免疫調整剤ともいわれ,免疫抑制剤が免疫機能を低下させる方向に常に働くのと比べて,免疫調節剤は免疫機能が低下しているものでは上昇に向け,また免疫機能が上昇しているものではこれを下降させる作用をもつものと理解されている.一般にはimmune modulatorと呼ばれるが,immune regulatorといわれることもある.
免疫調節剤として現在使用されているものは種々あるが,その免疫調節作用の疾患治療に及ぼす作用機序はほとんどの薬剤で明らかではない.ただし,免疫病に関係していると思われる免疫細胞に直接,または他の免疫サーキットに作用する種々の化学伝達物質を介して,その固体で起こる免疫状態の異常をコントロールして,病的状態が起こるのを防ぐか,または起こっている病態を正常に戻すように働くことは,動物実験または臨床的検討結果から示唆されている.
免疫調節剤は免疫調整剤ともいわれ,免疫抑制剤が免疫機能を低下させる方向に常に働くのと比べて,免疫調節剤は免疫機能が低下しているものでは上昇に向け,また免疫機能が上昇しているものではこれを下降させる作用をもつものと理解されている.一般にはimmune modulatorと呼ばれるが,immune regulatorといわれることもある.
免疫調節剤として現在使用されているものは種々あるが,その免疫調節作用の疾患治療に及ぼす作用機序はほとんどの薬剤で明らかではない.ただし,免疫病に関係していると思われる免疫細胞に直接,または他の免疫サーキットに作用する種々の化学伝達物質を介して,その固体で起こる免疫状態の異常をコントロールして,病的状態が起こるのを防ぐか,または起こっている病態を正常に戻すように働くことは,動物実験または臨床的検討結果から示唆されている.
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