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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻6号

1988年06月発行

文献概要

今月の主題 リウマチとその周辺 治療

アフェレーシス

著者: 吉野谷定美1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.994 - P.996

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■血漿交換療法はRAに有効か
 すでにいくつかの施設において血漿交換療法がRAの治療に用いられ,有効であるとする者1),無効と唱えるもの2,3),の両意見がある.本邦でも年間100〜150例のRA患者の治療が本方法により行われており,現在のところ他疾患に本方法を実施する機会よりもはるかに多いのが現状である.本邦での治療成績については,有効とするものが多いようであるが,悪性関節リウマチに限定して実施しているため,皮膚潰瘍や発熱,肺病変などの合併症に著明な効果をみたとするものが多く,肝心の関節炎,骨破壊に対する効果については述べられていない.
 しかし,血漿交換療法の実施者達は,この治療を受けた直後の患者に関節炎が速やかに消褪してゆく場合のあることを目撃しており,少なくとも,短期間の抗炎症効果は確実であると述べている.問題は血漿交換療法がRAの真の病態をとり除く手助けとなっているかどうかであるが,以下に示すように,免疫異常を是正する効果が認められることも確かなようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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