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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻6号

1988年06月発行

文献概要

今月の主題 リウマチとその周辺 治療

リハビリテーション

著者: 橋本明1

所属機関: 1国立伊東温泉病院

ページ範囲:P.1002 - P.1004

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 RAでは関節の慢性炎症に基づく疼痛や筋力低下のため,発病早期から運動能の低下が認められるが,炎症の持続による関節破壊の進行と共に関節可動域の減少,拘縮や強直などの非可逆性病変が加わり,患者の日常生活動作(ADL)の障害と肢体不自由の程度は罹病経過年と共に着実に増大する.
 図は日本リウマチ友の会がまとめた会員5,600余例のアンケート調査資料1)から計算したリウマチ患者のADL指数の平均的自然経過を図示したものであるが,罹病経過年と共に日常生活機能の喪失が着実に進行し,寝たきり患者が増加していく様子が読みとれる.重要なことはこれら患者のほとんど(96%)が発病来ずっと継続して(83%),あるいは悪い時だけでも(13%),何らかの形で医療を受けている事実で,このことは従来一般的に行われている薬物療法中心の治療方式では,このようなRA患者の肢体不自由の進行に歯止めをかけえないことを物語っている.RAのリハビリテーション(以下RAリハと略)の最大の目標は,どのようにしてこの休みなき肢体不自由の進行を阻止し,失った運動能の再建をはかるかにある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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