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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻6号

1988年06月発行

文献概要

今月の主題 リウマチとその周辺 周辺疾患

ライター症候群

著者: 山前邦臣1

所属機関: 1新横浜山前クリニック

ページ範囲:P.1016 - P.1017

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 Hans Reiterにより1916年に報告された結膜炎,尿道炎,関節炎を三大徴候とする慢性疾患で,若い成人男子に多い.最初の報告は1818年のSir Benjamin Brodieによりなされたと言われている.Reiterはベルリン医科大学講師のとき,腹痛と血性下痢の後8日目に関節炎,尿道炎,結膜炎を伴い発熱した若い軍人の症例を報告した1).当時はスピロヘータ感染を原因と考えていた.
 これまで本邦では少ないとされてきたが,近年報告例が増え,約100例にのぼる2).赤痢など腸管感染症や淋病など性病罹患の後誘発されやすいが,明らかな先行感染なく発症することもある.寛解,再燃を繰り返す.上記三徴のほか,近年は環状亀頭炎,膿漏性角皮症,骨膜炎が重要症状に追加されている.HLA-B27陽性者が多く,強直性脊椎炎,乾癬性関節炎と共にseronegative spondyloarthritisの分類に入れられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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