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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻6号

1988年06月発行

文献概要

今月の主題 リウマチとその周辺 周辺疾患

ベーチェット病

著者: 松田隆秀1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学第1内科

ページ範囲:P.1020 - P.1022

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 ベーチェット病は口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍,皮膚症状,眼症状,外陰部潰瘍を主症状とする慢性再発性の全身的炎症疾患である.1937年,イスタンブール大学教授,Hulsi Behcetが新疾患として報告した.わが国では,1955年頃より患者数が増加(北海道,東北,北陸地方に多発傾向を認めた)し,現在では全国で13,000人前後とされ,地中海沿岸,中近東諸国と並び有病率の高い国とされている.本症については,まだ不明であるところが少なくないが,厚生省ベーチェット病調査研究班を中心とし,例えば,病因において連鎖球菌感染の関与の可能性が挙げられるなど,病因・病態についてかなりのところまで明らかにされつつある.診断・治療に関しても,1987年に行われた診断基準の改訂,シクロスポリン療法の確立など進歩が見られている.ここでは,1987年診断基準の紹介と,治療(特にシクロスポリン療法)について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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