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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻6号

1988年06月発行

文献概要

今月の主題 リウマチとその周辺 周辺疾患

感染性関節炎

著者: 花田徹野1 松岡康夫1 入交昭一郎1

所属機関: 1川崎市立川崎病院内科

ページ範囲:P.1026 - P.1027

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 関節内へ微生物が侵入することによって引き起こされる感染性関節炎は,抗生剤の進歩した今日では早期診断,早期治療によって完治しうる疾患となった.しかし罹患患者をみると慢性消耗性疾患やステロイド剤,免疫抑制剤などの投与を受けている,いわゆるimmunocompromised hostが多く,この場合しばしばその定型的症状を欠くために治療時期を逸し,不可逆的な関節の障害を残したり,場合によっては死に至る症例も稀ではない.また人工関節置換術や関節内ステロイド注入が広く行われるようになった今日,それに伴う医原性の感染性関節炎も増加してきている.
 感染性関節炎を引き起こす微生物は細菌をはじめウイルス,クラミジア,真菌,スピロヘータなど様々であるが,感染性関節炎の大半は細菌によるものであり,本稿では誌面の都合もあり細菌性関節炎を中心に述べ,最後にウイルス性関節炎とスピロヘータによる関節炎につき簡単に触れる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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