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今月の主題 高血圧治療のポイント 高血圧の定義と診断
治療を開始する前に行う検査—高血圧の鑑別と重症度判定
著者: 栃久保修1
所属機関: 1横浜市立大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.1126 - P.1131
文献購入ページに移動 高血圧症と診断することは平易なようであるが,さまざまな多くの未解決な問題を含んでいる.集団や疫学的調査では,WHO定義に従い聴診法による随時血圧で160/90mmHg以上の者を機械的に高血圧症と分類して管理するのはやむをえないにしても,臨床的に個々の人々に対してこの定義を即あてはめて高血圧症の烙印を押し,あるいは画一的に治療するのは大雑把過ぎると思われる.
本稿では,臨床医が外来でいかに高血圧症を診断し,さらに治療を開始する前にどのような諸検査を行い,そしてとくにどのような点を配慮すべきかについて述べてみたい.
本稿では,臨床医が外来でいかに高血圧症を診断し,さらに治療を開始する前にどのような諸検査を行い,そしてとくにどのような点を配慮すべきかについて述べてみたい.
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