icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina25巻7号

1988年07月発行

文献概要

今月の主題 高血圧治療のポイント 高血圧の薬物療法

第1次薬として何を使用するか

著者: 飯村攻1

所属機関: 1札幌医科大学・第2内科

ページ範囲:P.1150 - P.1152

文献購入ページに移動
 各種の降圧薬が,日を追って次々と開発されているが,今なお単剤ですべての患者に確実な効果を発揮するというものはない.そして,多種降圧薬の開発・普及は,一方で幅応い選択性をもたせたと同時に,他方では薬剤選択への混乱と困惑を生む結果ともなった.また,過去の段階的治療法は見直される時期になったともいわれる.が,かといって,段階的治療法の基本理念を大幅に変えねばならないというものではない.今では,もはや長い歴史ともなった過去の降圧薬の使用経験と,新しく開発された作用機転の異なる降圧薬を基盤に,いかに新しくて合理的な段階的治療プログラムを組み立てていくかということである.以下に述べる第1次薬の選択も,そのような視点から眺めていただきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?