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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻7号

1988年07月発行

文献概要

今月の主題 高血圧治療のポイント 高血圧の薬物療法

薬物治療のコンプライアンスをどう上げるか

著者: 倉持衛夫1

所属機関: 1国立循環器病センター・内科

ページ範囲:P.1160 - P.1161

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 高血圧治療の目的は,血圧を低下させて脳卒中,心臓病,腎臓病などの合併症の発症,増悪を防止し,快適な生活を継続しつつ天寿を全うすることである.この目的を達成するためには,血圧を長期にわたって低下させておく必要がある.近年,種々のすぐれた降圧薬の開発により血圧のコントロールは比較的容易になりつつあるが,長期間これを維持することは意外と難しい.高血圧患者の多くが自覚症状に乏しく,苦痛が少ないため,医師の指示が守れないことが多いためである.
 患者が医師の指示に従うことをコンプライアンス(compliance)というが,コンプライアンスをいかに改善するかが高血圧の長期治療の上できわめて重要で,そのためにいかに工夫し努力するかが,高血圧の治療効果に大きく影響する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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