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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻7号

1988年07月発行

文献概要

今月の主題 高血圧治療のポイント 特殊な高血圧の治療

クッシング症候群の高血圧治療

著者: 荻原俊男1

所属機関: 1大阪大学医学部・老年病医学

ページ範囲:P.1170 - P.1171

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 クッシング症候群は,慢性のコルチゾール過剰によりきたす中心性肥満や満月様顔貌,皮膚線条,多毛,痤瘡など,多彩な症状を伴う疾患である.高血圧も大部分の症例に認められ,典型的な二次性高血圧(内分泌性高血圧)に分類される疾患である.
 本症候群の治療は外科的手術による原因療法が原則であるが,手術によりコルチゾールの過剰は正常化しても必ずしも高血圧が治癒しない場合があり,本症の予後を考える上で適切な高血圧のコントロールは重要な問題である.また,合併症や,原因疾患(とくに異所性ACTH症候群)により手術不可能な場合もあり,この場合も高血圧の治療が必要となる.
 本稿では,クッシング症候群の高血圧の成因と内科的治療について概説する1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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