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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻7号

1988年07月発行

文献概要

今月の主題 高血圧治療のポイント 合併症を伴った高血圧の治療

脳出血,脳梗塞後の高血圧

著者: 吉井文均1 篠原幸人1

所属機関: 1東海大学医学部・神経内科

ページ範囲:P.1178 - P.1180

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 高血圧が持続すると,脳の太い血管にはアテローム硬化が進行し,細小動脈には内膜肥厚・ヒアリン化および血管壊死などが生じるが,これらの病変が閉塞性脳血管障害や脳内出血の原因になることはよく知られている1)
 また高血圧は,脳循環の血圧に対する自動調節能にも影響を及ぼす.自動調節能の働く範囲は,正常血圧者では平均動脈血圧で50〜150mmHgであるのに対し,高血圧患者ではその範囲が高血圧側に偏位する1).したがって,高血圧患者では不用意な降圧療法が臨床症状を生じさせたり,脳梗塞発症の引き金になったりする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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