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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻7号

1988年07月発行

文献概要

今月の主題 高血圧治療のポイント 合併症を伴った高血圧の治療

糖尿病を伴った高血圧

著者: 竹田亮祐1

所属機関: 1金沢大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.1184 - P.1185

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■一般療法
 食事および運動療法,喫煙の中止,飲酒の制限,ストレス排除などの心理面への配慮のほか,使用薬物や常備薬ないし民間薬として用いている薬物のチェック,指導を行う1).これらの項目は,糖尿病の病型,合併症の有無およびその程度によって異なり,ことに肥満や腎症いかんに応じて考慮される必要がある.
 食事療法は,カロリー制限と減塩,脂質(コレステロール,飽和脂肪酸の多い食品を避ける)含有食品の制限につきる.カロリー制限は,糖尿病の大多数を占める2型糖尿病が肥満とともに発症してくることが多いので重要であり,同時に高血圧治療の原則である減塩にもつながることを十分教育すべきである.肥満は,軽症の糖尿病と高血圧を伴っており,一般的には減量を図るだけで,糖代謝の改善とともに血圧の正常化が期待できる.減塩は,すでに腎症が進展し,血圧がわずかの体液量の増加で大きく影響を受ける段階では厳格でなければならないが,腎症を伴わない患者では,一般的に1日の食塩摂取量として10g以内を目標にするのが実際的である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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