文献詳細
文献概要
カラーグラフ 眼と全身病
脈なし病(大動脈炎症候群)の眼症状
著者: 宇山昌延1
所属機関: 1関西医科大学・眼科
ページ範囲:P.1228 - P.1229
文献購入ページに移動 脈なし病は古くは高安病とよばれ,その特有の眼症状が注目されていた.近頃は大動脈の病変が広範囲に発病することがわかり,大動脈炎症候群とよばれている.
大動脈炎症候群のうち,大動脈炎によって,大動脈弓および大動脈弓から出て上半身に向かう太い動脈(幹動脈),すなわち無名動脈,総頸動脈,鎖骨下動脈の幹部に閉塞を生じると,上半身に虚血による症状を生じ,古典的な脈なし病となり,上半身の脈が触れない.上半身の低血圧,上半身の左右で血圧の差が大きい,起立性低血圧,立ちくらみ,腕が冷たいなどの症状をみるが,このとき眼に特有の症状が現れる.
大動脈炎症候群のうち,大動脈炎によって,大動脈弓および大動脈弓から出て上半身に向かう太い動脈(幹動脈),すなわち無名動脈,総頸動脈,鎖骨下動脈の幹部に閉塞を生じると,上半身に虚血による症状を生じ,古典的な脈なし病となり,上半身の脈が触れない.上半身の低血圧,上半身の左右で血圧の差が大きい,起立性低血圧,立ちくらみ,腕が冷たいなどの症状をみるが,このとき眼に特有の症状が現れる.
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