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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻7号

1988年07月発行

文献概要

カラーグラフ 眼と全身病

脈なし病(大動脈炎症候群)の眼症状

著者: 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学・眼科

ページ範囲:P.1228 - P.1229

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 脈なし病は古くは高安病とよばれ,その特有の眼症状が注目されていた.近頃は大動脈の病変が広範囲に発病することがわかり,大動脈炎症候群とよばれている.
 大動脈炎症候群のうち,大動脈炎によって,大動脈弓および大動脈弓から出て上半身に向かう太い動脈(幹動脈),すなわち無名動脈,総頸動脈,鎖骨下動脈の幹部に閉塞を生じると,上半身に虚血による症状を生じ,古典的な脈なし病となり,上半身の脈が触れない.上半身の低血圧,上半身の左右で血圧の差が大きい,起立性低血圧,立ちくらみ,腕が冷たいなどの症状をみるが,このとき眼に特有の症状が現れる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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