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セフスパン〔フジサワ〕
著者: 清川重人1 水島裕1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学・第1内科
ページ範囲:P.1270 - P.1271
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ここ十数年来,セフェム剤を中心とするβ-ラクタム系抗生剤に関する研究は目覚ましい進歩がある.しかしながら,実用的または化学的にも興味ある発展を遂げてきたβ-ラクタム系抗生物質の進歩は,これまで主として注射用薬剤の分野に限られており,経口用セフェム剤では,依然として第1世代のセファレキシン(CEX)とその類似薬剤(CED,CFT,CCL,CDX,CXD)が使用されているにすぎない.近年,グラム陰性菌による感染症が増加するとともに,β-ラクタマーゼ産生菌などの薬剤耐性菌の分離頻度が高まっており,時代に即応した新しい経口用セフェム剤の開発が待望されていた.セフィキシム(CFIX)は藤沢薬品工業で開発された経口用セフェム剤で,構造的には7-amino cephalosporanic acid(7-ACA)の3位にviny1基を,7位の側鎖にaminothiazolyl基とcarboxymethoxy-imino基を有する新規の化合物である.
ここ十数年来,セフェム剤を中心とするβ-ラクタム系抗生剤に関する研究は目覚ましい進歩がある.しかしながら,実用的または化学的にも興味ある発展を遂げてきたβ-ラクタム系抗生物質の進歩は,これまで主として注射用薬剤の分野に限られており,経口用セフェム剤では,依然として第1世代のセファレキシン(CEX)とその類似薬剤(CED,CFT,CCL,CDX,CXD)が使用されているにすぎない.近年,グラム陰性菌による感染症が増加するとともに,β-ラクタマーゼ産生菌などの薬剤耐性菌の分離頻度が高まっており,時代に即応した新しい経口用セフェム剤の開発が待望されていた.セフィキシム(CFIX)は藤沢薬品工業で開発された経口用セフェム剤で,構造的には7-amino cephalosporanic acid(7-ACA)の3位にviny1基を,7位の側鎖にaminothiazolyl基とcarboxymethoxy-imino基を有する新規の化合物である.
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