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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻8号

1988年08月発行

文献概要

今月の主題 老人診療のポイント 症候・病態の特徴

脳卒中,パーキンソン病

著者: 目崎高広1 宇高不可思1 亀山正邦2

所属機関: 1住友病院・神経内科 2住友病院

ページ範囲:P.1310 - P.1313

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■脳卒中
 かつて日本では脳出血の方が脳梗塞よりも多かったが,生活様式の西欧化や高血圧の管理によって,近年は脳梗塞の方が多くなっている.脳卒中は加齢とともに急増し,例えば40歳台に比し,70歳台では脳梗塞の発症率は男で16倍,女で60倍にものぼるという.
 高血圧,耐糖能異常,加齢が,脳梗塞の3大危険因子である.主要な血管変化である動脈硬化と動脈壊死とは,いずれも高血圧と相関し,低蛋白・低脂肪食では出血,高蛋白・高脂肪食では梗塞を惹起しやすいという仮説が提出されている.血液成分の変化も危険因子として重要である.高ヘマトクリット血症は脳梗塞の危険因子である.老人は脱水により血液濃縮を来しやすいので,注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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