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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻8号

1988年08月発行

文献概要

今月の主題 老人診療のポイント 治療および処置上の注意点

便秘

著者: 赤染悌三1 奥村英正1

所属機関: 1日本医科大学・第1内科

ページ範囲:P.1357 - P.1357

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■便秘とは
 排便は週3〜4回以上が正常とされているが,週1〜2回でも無症状で日常生活に支障がなければ便秘とするか否かは別として,少なくとも治療の対象とはならない.一方,1日1回の排便があっても少量で硬く苦痛を伴えば治療の対象となる.老年者に便秘の訴えは多いが治療に入る前に慎重な病態の把握が肝要である.
 便秘は一般に,急性と慢性に,また器質的(症候性)と機能的とにより四分される1).急性便秘は機能的であると確認できれば一過性であることが多く,短期の対症療法でよい.器質的便秘の疑いがあれば原疾患の診断を急がねばならない.慢性でも原疾患の有無を鑑別することが重要であることはいうまでもない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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