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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻8号

1988年08月発行

文献概要

今月の主題 老人診療のポイント 治療および処置上の注意点

間歇性跛行

著者: 高橋和郎1

所属機関: 1鳥取大学医学部・神経内科

ページ範囲:P.1358 - P.1358

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■間歇性跛行の症状と原因
 間歇性跛行(intermittent claudication)は歩行に際して数10mあるいは数100mの歩行をすると下肢に疼痛や脱力が起こり,歩行不能となってしゃがみ込み,少し休息すると再び歩行可能となる現象である.階段を登るときにもみられる.原因は運動による筋肉などの運動器管が血液を多く必要とする一方,血管狭窄などによりその血流が十分保てなくなることによる.
 最も一般的にみられるのは下肢の大きな血管の閉塞あるいは狭窄により,運動時に下肢筋に十分血流が保たれず,虚血状態になるもので,下肢の疼痛とともに脱力がみられる.動脈狭窄の原因は動脈硬化,Buerger病などである.疼痛は下腿にみられることが多いが大腿のこともあり一定しない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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