文献詳細
文献概要
演習 内科専門医による実践診療EXERCISE
右眼痛,複視,嘔吐/重症筋無力症患者の呼吸障害
著者: 亀井徹正1
所属機関: 1茅ケ崎徳洲会病院・内科
ページ範囲:P.1427 - P.1430
文献購入ページに移動身体所見:意識は清明.血圧は120/80,脈拍70/分,体温36.4℃.視力,視野は正常(対座法).眼底Scott II°,出血なし.眼圧は両側とも正常.右眼瞼下垂あり,右眼は外転位にあり,上下転および内転は不十分,左眼は正常.左方視にて水平性の複視(ものが左右にずれて見える)を訴え,右眼を閉じると,このうち左側(外側)の像が消失する.瞳孔は左右とも正円同大で,対光反射は正常.近見反射も保たれている.眼振はない.他の脳神経系に異常はなく,項部強直,ケルニッヒ微候もない.四肢の筋力は正常.両側のアキレス腱反射は消失,他は正常.両足にて深部感覚の低下あり.
掲載誌情報