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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻9号

1988年09月発行

文献概要

今月の主題 カルシウム代謝と骨 内分泌疾患と骨

甲状腺機能亢進症

著者: 山本逸雄1

所属機関: 1京都市立病院・内分泌内科

ページ範囲:P.1536 - P.1537

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 甲状腺機能亢進症における骨病変は,古くvon Recklinghausenによって報告されているが,"thyrotoxic osteoporosis"として骨塩減少をきたすものとして知られている.このosteoporosisは,組織学的にはいわゆるhigh turn over osteoporosisであって,骨代謝の亢進によるものであることが知られている1).多くの甲状腺機能亢進症の患者において骨型のアルカリ性フォスファターゼ(AL-PH)の上昇はしばしば認められ,治療に伴い,その減少がみられるが,このことも,骨代謝亢進の現れと考えられる.近年TSH抑制のために甲状腺ホルモンを投与されている患者におけるosteoporosisの存在も注目されている2).以下,甲状腺ホルモンの骨に対する作用,および,甲状腺機能亢進症患者の骨,カルシウム代謝について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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