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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻9号

1988年09月発行

文献概要

今月の主題 カルシウム代謝と骨 骨粗鬆症

退行期骨粗鬆症の治療

著者: 折茂肇1

所属機関: 1東京大学医学部・老年医学

ページ範囲:P.1552 - P.1558

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 退行期骨粗鬆症は閉経後の女性および老人に多い疾患で,骨量の減少およびそれに基づく腰背痛,骨折などを主症状とする一つの症候群である.この疾患は骨吸収と骨形成のuncouplingにより発症するもので,その病因としては加齢および加齢と関係の深い種々の要因,遺伝的素因,内分泌因子,運動不足,Ca欠乏症などの栄養因子の関与が考えられている.本症は,最近の老年人口の急激な増加に伴い,その対策が医療のみならず社会問題としても注目されつつある.本症の対策上最も重要なことはその予防であり,次が治療である.本症の治療の目的は2つあり,その第1は骨量の減少を防止しそれによる骨折を防止することであり,第2は腰背痛の改善をはかることにある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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