icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina25巻9号

1988年09月発行

講座 肺癌診療・5

肺癌の病理—特に診断上の問題点について

著者: 森永正二郎1 野口雅之2 江口研二3

所属機関: 1東京都済生会中央病院・病理科 2国立がんセンター研究所・病理部 3国立がんセンター病院・内科

ページ範囲:P.1624 - P.1636

文献概要

 肺は多種類の細胞からなる臓器であり,そこから発生する腫瘍もまたきわめて多彩な像を呈する.現在よく用いられている日本の肺癌取り扱い規約1)とWHO2)の肺癌病理組織分類を表1に示した.この組織分類にみられる各項目の腫瘍は,単に組織形態が異なるだけでなく,発生頻度,好発年齢,性別,発生部位,進展様式,化学療法や放射線治療に対する感受性,予後などが,それぞれ異なっている.したがって,肺癌患者に接する臨床医にとっても,肺癌の病理像の基礎知識は不可欠なものと思われる.
 本稿では,実際的な病理診断の問題点に主眼を置き,代表的な肺癌について解説を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら