文献詳細
検査
文献概要
症例:54歳,男性.主訴:上腹部痛,家族歴:兄弟に肺結核あり,その他特記すべきことなし(後に詳述).既往歴:昭和24年,肺結核にて右肺上葉切除.昭和35年,イレウスにて開腹手術.両手術の際,輸血(+).現病歴:昭和55年より上腹部痛出現し,近医にて胆石症の診断を受けているが,その時には肝機能低下のため,手術を見合わせ内服療法を行いながら近医にて経過観察していた.昭和62年3月16日,仙痛発作を起こし,本院(濁協医大越谷病院)消化器内科を紹介され,コンピューター断層撮影,胆のう造影,超音波検査にて胆のう内胆石症と確定診断を受けている.10月下旬,右季肋部の仙痛発作出現し,10月31日,消化器内科より一般外科を紹介され,手術目的で11月20日入院となる,入院時現症:身長154cm,体重55kg,意識正常,眼球・瞼結膜正常,胸部:心音正常,右背部に手術創痕(+),右肺呼吸音減弱,腹部:肝脾触知せず,腹部に瘢痕形成した手術創痕(+),四肢異常なし,神経学的検査異常なし.入院時検査成績を表1に示す.
掲載誌情報