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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻9号

1988年09月発行

神経疾患診療メモ

多発性(皮膚)筋炎

著者: 西平竹夫1

所属機関: 1沖縄県立中部病院・内科(神経内科)

ページ範囲:P.1652 - P.1653

文献概要

 多発性筋炎は臨床医学上大事な疾患であるが,頻度は多くない.当院で年間1〜2人前後,ハリソンの内科学に記載されている5/100万/年よりは多い.また日本の統計によると年間発生率は1.18/100万となっているが,もう少し多いように思われる.内科の各科をローテートする研修医にとって,内科3年の研修中にお目にかかれないことも起こりうる.
 当院でみる神経筋疾患には,
 ①myasthenia gravis(MG)
 ②myotonic dystrophy
 ③periodic paralysis(hyperthyroidism)
 ④polymyositis
 ⑤acute rhabdomyolysis(抗精神薬,アルコール)
 ⑥hypothyroid myopathy
 ⑦motor neuron disease(ALS,SPMA)
 ⑧neuropathy(DM,アルコール,CRF)
 などがある.多発性筋炎はMGとならんで治療法もほぼ確立され,治療可能な疾患である関係上(治療が遅れると予後に関係する!)内科医として熟知しておく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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