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今月の主題 新しい不整脈診療 新しい用語の解説と臨床例
entrainment—リエントリーの1所見
著者: 奥村謙1
所属機関: 1熊本大学医学部・循環器内科
ページ範囲:P.8 - P.10
文献購入ページに移動 頻拍症の最中に,頻拍症より速いレートでペーシングを行い,頻拍症をペーシングレートに増加(同調)させることをentrainmentという1,2)。頻拍症の機序が自動能であってもリエントリーであってもentrainmentは可能であるが,Waidoらはリエントリー性頻拍症のentrainmentを検討し,ペーシング中の心電図および心腔内電位にてリエントリーに特異的と考えられる所見を見出し,これにより頻拍症の機序としてのリエントリーを自動能と区別することを可能とした1).
すなわち,リエントリーによる頻拍症ではペーシングの条件(レートおよび部位)を選べば下記の基準が満たされentrainmentが確立されるのに対し,自動能による頻拍症ではたとえ自動能のフォーカスがペーシングによりリセットされても下記の基準は満たされない.このentrainmentの診断基準は頻拍症の機序としてリエントリーを支持するものであり,またリエントリー性頻拍症の1所見でもある.
すなわち,リエントリーによる頻拍症ではペーシングの条件(レートおよび部位)を選べば下記の基準が満たされentrainmentが確立されるのに対し,自動能による頻拍症ではたとえ自動能のフォーカスがペーシングによりリセットされても下記の基準は満たされない.このentrainmentの診断基準は頻拍症の機序としてリエントリーを支持するものであり,またリエントリー性頻拍症の1所見でもある.
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