文献詳細
文献概要
今月の主題 新しい不整脈診療 新しい用語の解説と臨床例
long RP' tachycardia—上室性頻拍の新しい概念
著者: 鈴木文男1
所属機関: 1東京医科歯科大学・第1内科
ページ範囲:P.22 - P.23
文献購入ページに移動 long RP' tachycardiaとは,いわゆる上室性頻拍のなかで,頻拍中のP波の出現時相が,先行するQRS(R)波よりも,それにひき続くR波に近接するタイプの頻拍のことをいい,したがって,R-P'/P'-Rの比が1よりも大きい頻拍のことである.この際,P'波と表記するのは,この心房波の由来が洞性のものではなく,異所性P波ないしは逆伝導性P波であることを示すためである.
本タイプの頻拍が注目をひくようになったのは,1967年,Coumelがその心電図的,電気生理学的特徴を報告してからである1).
本タイプの頻拍が注目をひくようになったのは,1967年,Coumelがその心電図的,電気生理学的特徴を報告してからである1).
掲載誌情報