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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻1号

1989年01月発行

文献概要

今月の主題 新しい不整脈診療 新しい用語の解説と臨床例

torsade de pointes—突然死の原因?

著者: 田嶋経躬1

所属機関: 1埼玉医科大学・第2内科

ページ範囲:P.28 - P.29

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 Torsade de pointes(TdP)とは,房室ブロック例にみられた独特な形をした心室頻拍に対して,1966年Dessertenneにより提唱された用語である1)
 Torsadeとはねじれた総(ふさ)を,Pointesとは尖端すなわちQRS群の頂点を意味し,心室頻拍のQRS群の極性と振幅が漸次変化し,基線を中心にあたかも上下にねじれたような形をしているゆえに命名された用語である.多形性心室頻拍の1亜型と分類する人が多い2)が,同一心電図で単形性心室頻拍もみられたり,心室細動(VF)・突然死に至る危険性もあり,未だTdPの不整脈としての概念は確立されていない3).しかしながらTdPの治療は通常の心室頻拍と異なり従来の抗不整脈薬は効きにくく,禁忌なこともあるので,TdPの認識は不整脈の救急診療では重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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