文献詳細
今月の主題 新しい不整脈診療
不整脈誘発源となる特殊な背景
arrhythmogenic right ventricular dysplasia(ARVD)
著者: 松原哲1
所属機関: 1東京医科大学・第2内科
ページ範囲:P.34 - P.36
文献概要
まだまだ不明な点が多い疾患であるが,原因として病理組織所見さらにヨーロッパでは地域的家族性発生が報告されていることなどから,胎生期からの心筋線維の構造的異常の結果であるとする考え1)と,ウイルス性心筋炎の関与も含めていわゆる心筋症が右心室に生じたものとする意見2)とがある.性別発生状況をみると,RVDが女性に多い3)のに対し,ARVDのほうは2:1の頻度で青年男子に多い1)と報告されている.
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