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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻1号

1989年01月発行

文献概要

今月の主題 新しい不整脈診療 不整脈をめぐるcontroversies

クラスI薬の分類

著者: 児玉逸雄1

所属機関: 1名古屋大学環境医学研究所

ページ範囲:P.104 - P.107

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 Vaughan Williamsらの分類によるクラス1の抗不整脈薬(局所麻酔作用を有するNaチャネル抑制薬)は,従来は主として心筋の活動電位持続時間(APD)に対する作用の差から,Ia:APDを延長させる薬物,Ib:APDを短縮させる薬物,Ic:APDに影響を及ぼさない薬物,の3群に分けられてきた.これに対して,最近ではクラス1薬をNaチャネル受容体に対する親和性や結合解離動態の面から細分類し直す試みがなされている1).後者の細分類はHondeghem,Katzung2)らが提唱したmodulatedreceptor仮説に基づく考え方であり,抗不整脈薬の興奮頻度依存性効果と密接な関連を有する.本稿ではこのmodulated receptor仮説の概要を説明するとともに,新しい細分類の臨床的意義について触れてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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