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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻1号

1989年01月発行

文献概要

今月の主題 新しい不整脈診療 不整脈をめぐるcontroversies

突然死を予知するうえでの電気生理学的検査の役割

著者: 相原直彦1 大江透1

所属機関: 1国立循環器病センター・内科

ページ範囲:P.116 - P.119

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 心臓突然死を記録しえたホルター心電図記録をまとめた報告によると,そのうち1割が徐脈性の不整脈,9割が持続性の心室性頻脈型不整脈であった.この心室性頻脈型不整脈の9割が心室細動で,ほとんどの場合,種々の持続時間の心室頻拍や心室粗動が先行していたと報告している.このように重症心室性不整脈の出現は,突然死において重要な役割をはたしている.
 重症心室性不整脈に対する検査法として電気生理学的検査法(EPS)が,観血的ではあるが他の方法と比較して有用な方法であるとされている.そこで今回は,突然死との関連においての重症頻脈型心室性不整脈に対するEPSの意義や限界点などについて述べていく.EPSの有効性や意義は,対象となる患者群によりその有効性が違う可能性があるため,本稿では疾患別に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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