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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 尿検査
2.尿外観(色調,混濁)
著者: 佐藤隆1 下条文武1 荒川正昭1
所属機関: 1新潟大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.1630 - P.1631
文献購入ページに移動正常人の尿の黄色調は,主として,urochromeによるもので,1日の排泄量はほぼ一定である.そのため,黄色調の程度は,水利尿状態や尿の濃縮の程度などの影響を受け,尿量によって変化する.表1に尿色調異常とその原因を示した.
urochromeは,腎臓で産生されるため,腎不全の尿は血尿などがない場合,ほとんど無色で,尿量が減少しても変化しない.尿崩症と糖尿病でも,ほとんど無色となるが,多尿に伴うことが多く,尿比重は尿崩症では低値,糖尿病では高値となる.
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