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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 尿検査

16.微量尿蛋白と尿中酵素

著者: 芝紀代子1

所属機関: 1東京医科歯科大学・検査部

ページ範囲:P.1660 - P.1661

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●異常値を示す疾患
 1)アルブミン(Alb)
 尿中微量Alb排泄増加は糖尿病性の腎症進展への危険因子であるため,その測定は腎症の早期診断に不可欠な検査法となりつつある.糖尿病性腎症の病期分類としてMogensenらのI型糖尿病で5期に分けた病期分類(表)が広く用いられているが,尿タンパクが陰性である病期1,病期2で尿中Alb排泄率は増加しており,特に運動負荷により著明に増加する.タンパク尿が明らかとなる病期までは15〜300μg/分の例が多く,毎年24±28μg/分の割合で急増するとされている.尿中Alb排泄量は血糖のコントロールにより減少するので,微量Alb尿の検出は糖尿病性腎症の早期診断だけでなく早期治療にも重要な手段となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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