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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻10号

1989年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 血液検査

28.網赤血球数

著者: 新谷和夫1

所属機関: 1東京池袋簡易保険診療所

ページ範囲:P.1694 - P.1695

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●網赤血球について
 骨髄中の赤芽球は成熟するにつれ胞体内でのヘモグロビン合成が盛んになり,核はクロマチンの濃縮が起こり小型化する.成熟が一定度に達したものは静脈洞へ放出され,多くはそのとき脱核して網赤血球となり末梢血中を循環する.この場合ニューメチレン青などの超生体染色をすると,内部に点状または網状の構造物が認められることから,網赤血球(reticulocyte;RET)と命名された.
 網赤血球は幼若な赤血球で形態学的には成熟赤血球に比しやや大型で,多染性を示し,ヘモグロビン含量が少なく低比重であることが知られているが,末梢血中で1日を経過すると内部構造が失われ成熟赤血球と区別できなくなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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