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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 免疫血清検査
57.Clostridium difficile毒素
著者: 本田武可1 山下保喜2 浦敏郎2
所属機関: 1大阪大学微生物病研究所・細菌血清学部門 2国立循環器病センター・床検査部
ページ範囲:P.1762 - P.1763
文献購入ページに移動抗菌薬起因性大腸炎には,偽膜性大腸炎,急性出血性大腸炎,非特異的大腸炎の3病型が分類されている.これらのうちClostridium(以下C. )difficileは,偽膜性大腸炎の主要な病原菌として注目されている.抗菌薬投与により一種の菌交代症としてC. difficileが腸管内で異常増殖し,多量の毒素を産生(ある種の抗菌薬は毒素産生を促進)し,偽膜性大腸炎が引き起こされると考えられている.ほとんどすべての抗菌薬が誘因となるが,リンコマイシン,セフェムおよびペニシリン系抗菌薬に伴う症例が多い.
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