文献詳細
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
免疫血清検査
文献概要
●異常値を示す疾患
血清中のウイルス抗体価を測定することは,採血した時点での特定のウイルスに対する自然感染,ワクチン既往歴を過去に振り返って追跡することにほかならない.したがって,多くの臨床検査項目で決められているような正常値,異常値という概念はウイルス血清抗体価の評価にはそぐわない.血清抗体測定の目的は,1)感染ウイルスを診断する,2)特定のウイルスに対する免疫状態を診断する,という2つであるが,検査に際しては,複数の血清(ペア血清)を用いる場合,単一の血清で診断する場合,の2つがある.
血清中のウイルス抗体価を測定することは,採血した時点での特定のウイルスに対する自然感染,ワクチン既往歴を過去に振り返って追跡することにほかならない.したがって,多くの臨床検査項目で決められているような正常値,異常値という概念はウイルス血清抗体価の評価にはそぐわない.血清抗体測定の目的は,1)感染ウイルスを診断する,2)特定のウイルスに対する免疫状態を診断する,という2つであるが,検査に際しては,複数の血清(ペア血清)を用いる場合,単一の血清で診断する場合,の2つがある.
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