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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集 免疫血清検査
72.補体価と補体蛋白
著者: 出口雅子1 竹村周平1 近藤元治1
所属機関: 1京都府立医科大学・第1内科
ページ範囲:P.1796 - P.1798
文献購入ページに移動抗体により感作されたヒツジ赤血球(EA)はC1を活性化し,その結果,赤血球膜上で次々と補体成分の活性化が生じる.C9まで補体成分が反応すると,細胞膜に孔があき溶血する.この原理により測定されるのが補体価(CH 50)で,1CH 50とは,7.5ml反応液中に存在するEA 5×108個の50%を37℃,60分間で溶血させるのに必要な補体量のことである.C1からC9にいたる活性を総合的に反映する補体価は,補体系異常を知るスクリーニング検査として広く用いられている.
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